病院に入院しているとき、着物の似合う上品なおじいさんが同じ6人部屋に入ってきた。とても素敵な人だったが、誰ひとりお見舞いに来ない。そばにいるのは妻だけ。知り合いの保証人になって、莫大な借金を抱えてしまったのだそうだ。そうなると、親戚も友達も知り合いも、みんな寄りつかない。その孤独な姿に、まだ20歳だった私は、借金だけはしないようにしようと思った。もっとも、その後、難病で無職では、簡単なローンさえ、向こうから断られたが。
借金で人を動かす
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