「SNSに社員証アップ」「認証管理も自己流」・・・新入社員の「セキュリティミス」を防ぐために実践すべき《7つの習慣》

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このほか、「アップデート」や「初期設定の見直し」、「紛失・盗難対策」といった基本的な対策とあわせて、「おかしいと思ったら相談」するという行動も習慣化したい。不審なメールを受け取った社員が、「こんなことで相談したら恥ずかしい」と感じさせる組織では、相談せよという指示は絵に描いた餅となる。心理的安全性を担保し、相談のハードルを下げる仕組み作りを組織的に行いたい。

例えば、「ヒヤリハット」を共有する社内チャットを作るところから始めてはどうだろうか。AIの攻撃が精巧になればなるほど、「言語化できない違和感」や新たな知見を共有して相談し合う文化の価値は、高まるだろう。

以下の図は、こうした実践すべき7つの習慣と核となる原則をまとめたものだ。

実践すべき習慣と原則

習慣を教え、根付かせる組織へ

ここまで紹介してきた「習慣」は、筆者が監修を担当した『セキュリティ 7つの習慣・20の事例』から抜粋したものだ。これはセキュリティメーカーのMOTEXが2月に公開したサイバーセキュリティハンドブックで、このほか講師用のスライド資料も無償でダウンロードできるので、ぜひ参考にしていただきたい。

新年度、組織が意識すべきは、習慣を「教え」、「根付かせる」ことを目指して研修に取り組むことだ。

教え方については、研修で一回教えたら終わり、としないことが出発点になる。また、被害が発生した場合の実演も効果的だ。小さなインシデント事例の再現を経験してリアリティを獲得し、その対策がなぜ必要かを理解する。繰り返すうちに、判断と実践は習慣になって根付いていくはずだ。

こうした習慣が機能する組織となって初めて、新入社員に向けたセキュリティ研修も意味を持つ。来年の春までにどれだけ習慣を根付かせることができるか、そんな視点でセキュリティ教育を設計してほしい。

東洋経済Tech×サイバーセキュリティでは、サイバー攻撃、セキュリティの最新動向、事業継続を可能にするために必要な情報をお届けしています。
岡田 良太郎 アスタリスク・リサーチ 代表取締役

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おかだ りょうたろう / Riotaro Okada

20年以上、企業のセキュリティ実装支援とアドバイザリに従事し、現場で機能する仕組みを構築。BBT大学『サイバーセキュリティ 基礎と実践』担当非常勤講師。兵庫県警サイバーセキュリティ対策アドバイザ、NICT CYDER推進委員、OWASP Japan Chapter Leader、Hardening Project など、さまざまな公益的なプロジェクトにおいてセキュリティ対策手法のリサーチと啓発に携わっている。

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