「スマホ即回収」アメリカで絶望の別室送り100分間の一部始終…その後は航空ファンの聖地「飛行機の墓場」へ
アメリカにはこれまで3桁に近い回数入国したことがあるはずだが、別室送りになったことが1度だけあった。2003年ごろ、クアラルンプール発成田・ホノルル経由アメリカ西海岸行きの航空券を利用してホノルルに入国したときのことだった。
このときはまだ同時多発テロ事件の記憶が真新しく、マレーシアというイスラム教の国を出発として、自分が住んでいる日本を素通りするチケットを使っていることが疑いの理由となったらしかった。この航空券を利用したのはもちろん安いからという理由に尽きるのだが、入国審査官にはなかなかこの理屈が通じなかったことを覚えている。
「別室」はいかにも頑丈な扉の先に…中の様子は?
係員に連れていかれた「別室」は頑丈な扉の先にあった。広さは数十人が座れるほどのスペースだろうか。入室したときは7人が待っておりそのすべてがアジア人。2人の審査官がいるのだが、仕事をしているのかしていないのかわからないほどのスローぶりでなかなかすすまない。
シアトルからロサンゼルス行きのフライトは、2時間15分乗り継ぎなので通常ならまったく問題はなかったのだが、ほぼあきらめモードとなった。スマホはとりあげられているので何もチェックできないのは当然のこと、水を飲むことすらできない。さすがにトイレは併設されていたが…。
最初はアジア系だけだったが、筆者の後にも続々と人がやってきて、ラテン系にアングロサクソン系、中東系も加わってきた。老若男女さまざまで車いすの人も2人来た。日本人は中年男性が1人と、若いカップルが1組。属性によって多少のばらつきはあるだろうが、一定の数をスクリーニングしているようにも感じた。少なくとも「若い女性だと売春の疑いをもたれてきびしい」といったレベルの話ではないようだ。
いずれにせよ、どの人間を「別室送り」にするのかは入国審査官の感覚頼りということか。ただ、筆者の隣に座っていたフィリピン系の女性はグリーンカードの有効期限が切れているという明確な理由があった。
待つこと1時間40分。ようやく名前が呼ばれた。電話先で通訳を介して審査官とやりとりしている中国系の女性もいたが、筆者の場合は何も聞かれずにいきなり英語での尋問が始まった。
他の人への尋問は長時間かつかなり細かなところまで聞かれているので身構えていたが、職業について説明しろ、ゲッティセンターの予約をしているならその記録を見せろといった質問をいくつか受けた(そのときだけスマホを操作して予約記録を提示した)だけで解放された。



















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