JR東日本「荷物新幹線」、白い外観に隠された意味 目標は売り上げ100億円、1編成だけで足りる?
2023年には荷物専用の臨時列車を使って新潟と東京の車両基地間を往復した。このときは、荷物は座席の間に積んでいた。2025年4月からは新青森―東京間における大口荷物の定期輸送をスタート。E5系10両編成のうち1号車と2号車を荷物輸送専用にして対応している。このように、荷物輸送は少しずつ進化を遂げ、ついに専用列車の開発という段階に至った。
23日に運んだ荷物は精密部品、生鮮品、加工品、駅弁など約800個。1週間前には「初日の荷物は600個くらい」としていたので、200個ほど増えたことになる。
1編成で最大1000箱程度の荷物を搭載可能というが、積み下ろしなどオペレーションの効率性を考えると、満載にするよりもこのくらいの数量がベストだという。JR東日本マーケティング本部まちづくり部門の開発戦略ユニットの三井揚介マネージャーは、「1列車で運んだ量としては過去最高。サービス初日でもあり感慨深い」と述べた。
上々の滑り出しといえるが、翌日以降の予約状況については、「具体的なお答えは差し控えたい」とのことだった。三井マネージャーは「揺れを少なく、時刻通りに運ぶのがわれわれの強みであり、それをしっかりと行うことで1社でも多くの荷主様にご理解いただきたい」と述べ、今後実績を重ねることで、輸送量が増えていくという見通しを示した。
「大量輸送」ならJR貨物が圧倒
新幹線を使った荷物輸送で最大の課題となるのは料金だ。たとえば、JR貨物のホームページで調べたところ、盛岡貨物ターミナルから隅田川駅まで12フィートコンテナ1個を運ぶ際の概算費用を調べると6万600円となる。1コンテナにはダンボール箱400個程度を格納できる。
一方で、はこビュンの料金は、車両貸しの場合、1両につき10万4500円。ダンボール箱400箱を運ぶとしたら少なくとも3両は必要となる。さらに、JR貨物は貨物駅から10kmの距離にある集荷先、配達先の間の輸送料金(ファースト・ラスト・ワンマイル)も含んでいるが、はこビュンの場合は別料金だ。つまり、コンテナで運ぶような大量の荷物の場合、ワンマイルも含めたコストではJR貨物に太刀打ちできない。つまり、JR貨物とはそもそものターゲット市場が異なる。新幹線による荷物輸送の最大の長所はスピードなので、スピード重視の輸送がターゲット市場ということになる。





















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