高市首相、会談の冒頭で「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルド(・トランプ)だけだ」と発言
ただ、対イラン攻撃について日本や欧州の同盟国に事前通告がなかった理由を記者が尋ねると、ぎこちない雰囲気が漂った。トランプ氏は「不意打ちについて日本以上に熟知している国があるだろうか」と発言。「真珠湾攻撃について、なぜ知らせなかったのか」と笑みを浮かべながら語った。
高市氏はこれを冗談としては受け流さず、口を引き結んだまま脇に座る側近らに視線を送った。
終始冷静な態度
高市氏は会談の冒頭、終始冷静な態度で応じた。短い発言の中で、トランプ氏への支持を繰り返し表明したほか、日米同盟への揺るぎない関与に謝意を示した。
イランについて高市氏は、核兵器の開発は許容できないとの立場を改めて示し、「日本も働きかけをしてきた」と述べた。周辺国に対する攻撃やホルムズ海峡の実質的な閉鎖を非難し、茂木敏充外相からイラン側にやめるよう申し入れをしてきたと話した。
茂木外相は9日と17日にイランのアラグチ外相と電話会談を行い、日本の立場を伝えるとともに事態の早期沈静化に向け働きかけている。
高市氏は首脳会談では、重要鉱物、エネルギーなど経済安全保障や、互いに強い経済を作るための話し合いをしたいと述べた。インド太平洋の安全保障環境も「大変厳しい中にある」とし、トランプ氏の揺るぎない同盟へのコミットメントに謝意を示した。
高市氏は中国との関係を巡っては「対話はオープンだ」と述べた。米中関係も含め「地域の安定や世界のサプライチェーンに貢献するものであることを願っている」とした。
トランプ氏は日中関係が「ややぎくしゃくしていることは承知している」と発言。中国の習近平国家主席との会談で日本を称賛する意向を示した。
今回の会談はトランプ氏による訪中に先立って行われた。3月末に予定していた訪中は延期されたものの、対中戦略も会談の重要なテーマの一つだ。
著者:照喜納明美
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