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ファンがグラウンドに降りて選手を至近距離で見学…「西武ライオンズ」春季キャンプの舞台裏

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キャンプ地の出店(写真:筆者撮影)

「野球に関わる仕事がしたい」と大阪から移住

キャンプ地で忙しそうに立ち働いている男性がいた。ライオンズの職員ではなく、日南市観光協会の原口弥生(ひろき)氏だ。

「今年で2年目です。もともと僕は大阪からの移住者です。以前は別の仕事をしていたのですが、2023年のWBCのときの宮崎キャンプを見に行って、野球に関わる仕事がしたいと思い、日南市に引っ越して、観光協会で西武ライオンズを受け入れる仕事をしています。受け入れの準備をする段階から、2カ月弱ほど担当します。また、秋は秋季キャンプとみやざきフェニックス・リーグのサポート業務を担当しています。

僕自身は、埼玉西武ライオンズさんが南郷で円滑にキャンプを行ううえで必要なことは何でもする、何でも屋さんだと思っています。イベントの実施について相談があったときには、限られた場所と資材でできる形で、イベントの実行に向けて動きます。それ以外にも、『備品がないですか』『部屋にこれはないですか』など、いろいろなことを全部把握した状態で、円滑なサポートをする仕事だなと思っています」

キャンプ地で働く日南市観光協会、原口弥生氏(写真:筆者撮影)

――イベント実施では、どのような相談がありましたか。

「今年から始まった朝一番のウォーミングアップ見学会は、簡単な会話から出てきたものですが、それを実行するとなると球団職員の方は少数なので、運営は主に観光協会が担いました。看板やビラを作るなど、告知も担当しました。仕事の分担で言うと、野球寄りの仕事は球団職員、お客様寄りの仕事は観光協会ということになります。選手の方への配慮も含めて、常にいろいろな人から話を聞き、いろいろなところを見て、状況を見極めながら仕事をしています」

15年以上、春季キャンプに通っているが、キャンプ地には選手、監督、コーチ以外にも、「熱い思い」で働いている人が本当に多い。そうした人々の熱量が、春季キャンプを単なる「合宿」ではない、興味深いイベントにしているのだと実感する。

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