ファンがグラウンドに降りて選手を至近距離で見学…「西武ライオンズ」春季キャンプの舞台裏

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「基本的には、球団がチーム強化のために行っている事業です。そのために一定の費用をかけて、毎年実施してきました。同じ形でずっとやってきたのですが、昨年からは事業部としてもファンサービスに力を入れるようになっています。

日南市南郷地区は宮崎県でも奥のほうにありますし、お客様の数も、広島さんやソフトバンクさんに比べれば少ないのですが、遠くから来ていただいた熱心なファンの方に、キャンプ地でもファンサービスを充実させて、集客を伸ばそうという方針を打ち出しています。選手にとっても、キャンプ地で応援してもらい、触れ合い、期待感を感じて、それを背負って練習することで、いっそう力が入ると思いますので」

西武ライオンズの加藤大作事業部長(写真:筆者撮影)

キャンプでも「圧倒的至近距離」

――コロナ禍のころは、キャンプ地でも動線が厳しく分けられ、選手とファンの距離感もかなりありました。それが緩和されて、ファンとの距離が縮まりました。

「私たちは近年、キャンプに限らず、選手とチーム、そしてファンとの距離を縮めたいと考えています。物理的に近い距離でサービスを展開することで、心理的にも距離が縮まっていくのではないかと考えています。CMでも『圧倒的至近距離』というキャッチフレーズで打ち出しているのですが、これを春季キャンプ地でも実行しようと考えています」

サインする選手(写真:筆者撮影)

――ライオンズのキャンプ地では、スタッフの立ち会いの下、選手がサインをしたり、ファンサービスをしたりする様子がよく見られます。ただ、最近は一部のファンがフリマサイトでサイン色紙を転売するケースも目立っています。

「ライオンズでは、去年から選手にも名刺を作っています。サインをする時間がないときには、あらかじめ余白にサインをして渡す選手もいます。今年、DeNAから西武に来た桑原将志選手は『いい考えですね』と賛同してくれました。新しいファンサービスの形かな、と思います。ファンの方々からは、ファンレターやプレゼントを手渡しでいただくのですが、うまく渡せなかったというファンの方のつぶやきもあったので、プレゼントの回収ボックスを作りました」

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