埼玉西武ライオンズは、1980年から高知県立春野総合運動公園野球場で春季キャンプを行っていた。1999年には、甲子園を沸かせた松坂大輔が入団し、大フィーバーが起こった。
しかし2004年から、一軍の春季キャンプ地を宮崎県南郷町(現・宮崎県日南市南郷地区)に移転した。西武グループは1994年に南郷プリンスホテルを開業しており、南郷町も観光資源として「プロ野球キャンプの誘致」に動いていた。こうした事情もあり、球団は南郷町での春季キャンプ実施を決定した。
2002年時点では、高知県では阪神タイガース、福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)、西武ライオンズの3球団が一軍キャンプを行っていた。しかし2003年、阪神は沖縄県宜野座村にキャンプ地を変更し、2004年にはダイエーも宮崎県宮崎市にキャンプ地を変更している。この時期、「春季キャンプは高知から他の地域へ」という流れが起こったといえる。
宮崎県では、同じ日南市に1963年から広島東洋カープが、宮崎市に1959年から読売ジャイアンツが、2004年からホークスが、2015年からオリックス・バファローズが、さらに今年からは都城市で千葉ロッテマリーンズが一軍の春季キャンプを張っている。宮崎県では、春季キャンプで重要な「対外試合」を行う環境が、近年さらに充実したといってよい。
このように、プロ野球のキャンプ地は「対戦相手を求めて」移動し続けているのだ。
西武ライオンズにとってのキャンプの意味
これまで紹介したように、プロ野球の春季キャンプは「新チームの結成と練度の向上」のために行われる。しかし、それだけではなく、ビジネス的な意味もある。
企業としてのプロ野球球団にとって、春季キャンプはどのような位置付けにあるのか。株式会社西武ライオンズの加藤大作事業部長に聞いた。





















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