塾・習い事にお金をかけすぎるのは「無意味」?塾なしで東大推薦入試合格の息子を育てた母が考える「迷った時のルール」

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子どもに対して「なぜできない」「なぜやらない」とイライラし始めたら、それは心の境界線が曖昧になってきているサインだと言えないだろうか。

勉強や習い事などの技能に限らず、日常生活において子どもがなかなかできるようにならないことがあると、親はつい「なぜできないのか」と不安になったり、苛立ったりしてしまいがちだ。筆者にも思い当たるフシが大いにある。

親も人間だ。もちろん、イライラするなと言うのは無理な話だと思う。しかし、自分が必要以上に子どもに苛立っている、と感じた時は「自分の期待を子どもに押し付けていないか?」「心の境界線が曖昧になっているのかも」という視点で立ち止まってみてもいいかもしれない。

教育費の額より「子どものためかどうか」を軸に

英語・算数育児が大成功したように見える喜田さんだが、実際は「いろいろと種まきをしたけど、芽が出なかったものもたくさんある」という。

「私も夫もバイクが好きだったのでミニバイク(公道の走行はできないもの)を与えたけど、全然乗ってくれなかった(笑)。大きくなってからは化学や地学の本なども買ってみましたが、そちらも全く興味を示しませんでした。唯一手に取ったのが、物理の問題集だったんです。息子がどんどん問題を解き始めたのを見て、私も『ここだ!』と思いました。

さっそく物理オリンピック(1967年より開始した、高校生などを対象とした物理学の能力を競う国際コンテスト)の問題集をネットで探し、120枚ほどプリントを印刷して渡したところ、一気に夢中になっていきました」

国際物理オリンピックの問題集を印刷したファイル(写真:喜田さん提供)
日本物理オリンピック委員会が主催する物理チャレンジでは高1で銀賞、高2で金賞を獲得した。国際物理オリンピックでも銀メダルを獲得したという(写真:喜田さん提供)

種を撒いて芽が出たら、適切なタイミングで水やりをし、定期的に土や陽当たりにも気にかける。喜田さんの場合、子どもの様子を注意深く見守り、芽が出る兆候を見逃さなかったのも大きい。子どもをよく観察し、環境を整え、適宜サポートし続けること。親ができることは、実はこれくらいしかないのかもしれない。言葉にするとシンプルに見えるが、これが難しい。

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