佐野市だけでなく栃木県内のざまざまな名産品や、「鬼怒川金谷ホテル」が鬼怒川温泉で経営する菓子店の銘品がここにも並べられるなど、こちらも足を止めてしまう品揃えである。
また、形が悪いなどの理由で出荷できない野菜を使って、地域の農家と共同で農産物の加工品を開発・販売しているのも特徴だ。地域で連携して付加価値をつけて売ることで、フードロスの削減や農家のやりがいにもつながっている。
以前、この連載でも特集したハイウェイスタンプについても今回、上り・下り側ともデザインが一新された。
佐野市の高校生プロジェクトと共同作成されたもので、この連載でも紹介した圏央道坂東PAのスタンプ(地元小学生にデザインを募集)とはまた異なった形の地域との連携がうかがえる。
これからのSA/PAに必要なこと
中東情勢の変化によるガソリンの高騰というマイナス要素があるとはいえ、春休み、桜の季節、そして大型連休と、高速道路が賑わいを見せる季節を迎え、新しいサービスエリアには多くの利用者が訪れることだろう。
運営する会社、地元の人々、そして利用者の三者が、それぞれ喜べるような施設に育っていくことが期待される。
一方で懸念もないわけではない。こうしたSA/PAの進化は、どうしても利用者が多い地域が先行してしまう。
そのため、東京近郊の施設はどんどん充実していくが、NEXCO東日本のエリアで言えば、東北北部や北海道のように、施設が老朽化したまま、あるいは魅力的な店舗があまり見られない、いわば取り残されているように見えるSA/PAも一部にある。
また、高速道路上の施設の充実よりも、インターチェンジに近い既存の道の駅の利用を促すような地域も少なくない。
首都圏などの施設では、その充実ぶりからメディアが取材に訪れる機会も多く、より取り上げられやすいことも背景にあると考えられる。
しかし、逆の視点で見れば、より魅力的な、そして独創的な休憩施設を首都圏などから遠く離れた地域につくることによって、集客や高速道路の利用につながる可能性もあるだろう。
今回のような話題性のある休憩施設のリニューアルや新設のニュースが、首都圏や近畿圏から離れたエリアからも聞こえてきてほしいと願う。
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