東洋経済オンラインとは
ビジネス #ニュース最前線

ヒューリックがホテルで加速させる「非・不動産」…西浦会長が全社員に「自分の思惑と違うなら辞めてもいい」と求める覚悟

8分で読める 有料会員限定
高層複合ビル「クオーツ心斎橋」の16~28階に「ザ・ゲートホテル」が入る(写真:ヒューリック)

INDEX

ヒューリックの展開する「ザ・ゲートホテル」が6月15日、大阪市内で旗艦店を開業した。不動産デベロッパーとして知られるヒューリックだが、現在は新規事業の育成に力を入れており、「今までの不動産事業ではなくなる」と西浦三郎会長は語る。ザ・ゲートホテルなどの観光事業もその一翼を担う。

グランドオープンを迎えた「ザ・ゲートホテル大阪」は、地上28階建ての高層複合ビル「クオーツ心斎橋」の16~28階に入る。クオーツ心斎橋は、ヒューリックが竹中工務店やJR西日本不動産開発などとの共同事業で開発を進めた。大阪中心部を南北に貫く幹線道路、御堂筋沿いの大阪メトロ心斎橋駅に直結する好立地にあり、ホテルには風雨にさらされることなく入ることができる。

16階から25階に位置する客室は眺望も売り(写真:ヒューリック)

ザ・ゲートホテルのブランドでは8軒目となる。2012年に東京・浅草で初出店し、札幌、福岡、京都などにも展開する同ブランドにとって、大阪は残された「空白地帯」だった。伸び続けるインバウンド(訪日観光客)の恩恵に期待する声も大きい。観光庁の調査によると、25年に大阪府内を訪れた訪日外国人旅行者の消費額は約1.6兆円。東京都に次ぐ2番目の消費額で、成長余地は大きい。

ザ・ゲートホテルは、宿泊者の顔を認知したうえでサービスが提供できるように客室数が150~200程度の規模だが、大阪はブランド最大となる223室とした。客室全体の76%は32㎡以上の広さとし、ゆとりのある設計となっている。レストランにも特徴がある。ホテル業界を見渡すとホテル内のレストランを外部委託するケースは少なくないが、ザ・ゲートホテルではすべてのレストランを直営としている。

最も確度の高い成長領域

「外資系を含めたラグジュアリーホテルが大阪に出てきており、われわれにとって好ましい状況だ」。ザ・ゲートホテルを展開するヒューリックホテルマネジメントの大町祐輔社長はそう話す。というのは、ラグジュアリーホテルの進出が賃料相場を押し上げ、ザ・ゲートホテルにも追い風が吹くとみているからだ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数