安全共育室で「語り部」を務めるのが同社鉄道本部安全推進部の村上正行さん。約3600人いる西武鉄道のすべての役員・社員を対象にした学習プログラムを担当してきた。「安全共育室の名称には共に手を携えて、安全に対する意識を育んでいこうという意味合いが込められている」という。
村上さんは「本社勤務などで直接鉄道の輸送に従事していなくても、乗り合わせた電車に何かあったときにはお客さまを守る行動を起こしてもらいたい。鉄道の仕事への誇りを再認識してもらい、明日からのモチベーションアップにつなげてほしい」と学習プログラムの目的を説明する。
運転司令の経験生かす「語り部」
村上さんは1980年4月の入社。江戸川区出身で、小さい頃からの夢だった新幹線の運転士になりたくて岩倉高校に通ったが、当時は国鉄の採用が厳しく「『としまえん』に行くときに乗った程度」だった西武鉄道を志望することにしたという。
最初は上石神井駅に配属された。登用試験を受けて車掌、運転士になり、上石神井乗務所で新宿線の電車の運転を担当した。その後は池袋駅管区の助役を1年、運転司令を11年ほど経験。石神井公園駅・池袋駅・新宿駅の副管区長や2度目の運転司令、多摩川線管理所長を務め、定年退職時は本川越駅管区長だった。
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