ポーの中心部にあるルイ・バートゥー高校は、生徒数が約2000人のマンモス校だ。その高校で2021年に設立されたマンガクラブには、現在20名の部員がいる。
クラブ創設のきっかけは、カリムさんが授業中に生徒の教科書を確認している時だった。とある生徒の教科書に、マンガのキャラクターがたくさん描かれていたのだ。
教師という立場からしたら、それは良くないこと。しかし時はコロナ禍だった。
当時のフランスでは厳しい措置が取られ、数回にわたるロックダウンやオンライン授業、マスクを着用しての交流など、生徒たちは多くの我慢を強いられていた。通常よりも楽しみが少ない学生生活を送る生徒たちを見て、カリムさんは気の毒に感じていた。
「そうか。そんなにマンガが好きならマンガクラブを作るのはどうかな?」授業の終わりにその生徒に提案すると、答えは「YES!」。
カリムさんはすぐに学校に掛け合い、晴れてマンガクラブが結成された。何を隠そうカリムさん自身も、マンガが大大大好きなのだ。
お弁当作りから居合道体験まで!
さて、このクラブ。自分でマンガを書いている生徒もいるが、日本の文化を学ぶことにも重きを置いている。
例えばポーの日本人シェフの元でお弁当作りに挑戦したり、ポー在住の主婦に日本の家庭料理の作り方を学んだり。フランス人の武道の先生を呼んで居合道を体験したこともある。また、ポーの映画館では月に1回日本の映画が上映されるので、皆でそれを見に行ったりもする。
ちなみにこのクラブ活動は、カリムさんにお金は支払われていない。日本の部活動も、先生には給料は支払われずボランティアだと聞いたことがあるが、このマンガクラブも完全なる自分のフリータイムで行っているのだ。
2024年には、このマンガクラブはポーと姉妹都市の甲府市の高校に招かれるまでに成長した。





















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