週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #日本で買ったモノ、見せてください!

フランスの高校の「マンガクラブ」に潜入して見えた…日本漫画に夢中でも、『ドラえもん』は知らない海外人気の実態

9分で読める
2/5 PAGES

ポーの中心部にあるルイ・バートゥー高校は、生徒数が約2000人のマンモス校だ。その高校で2021年に設立されたマンガクラブには、現在20名の部員がいる。

クラブ創設のきっかけは、カリムさんが授業中に生徒の教科書を確認している時だった。とある生徒の教科書に、マンガのキャラクターがたくさん描かれていたのだ。

教師という立場からしたら、それは良くないこと。しかし時はコロナ禍だった。

当時のフランスでは厳しい措置が取られ、数回にわたるロックダウンやオンライン授業、マスクを着用しての交流など、生徒たちは多くの我慢を強いられていた。通常よりも楽しみが少ない学生生活を送る生徒たちを見て、カリムさんは気の毒に感じていた。

「そうか。そんなにマンガが好きならマンガクラブを作るのはどうかな?」授業の終わりにその生徒に提案すると、答えは「YES!」。

カリムさんはすぐに学校に掛け合い、晴れてマンガクラブが結成された。何を隠そうカリムさん自身も、マンガが大大大好きなのだ。

お弁当作りから居合道体験まで!

さて、このクラブ。自分でマンガを書いている生徒もいるが、日本の文化を学ぶことにも重きを置いている。

例えばポーの日本人シェフの元でお弁当作りに挑戦したり、ポー在住の主婦に日本の家庭料理の作り方を学んだり。フランス人の武道の先生を呼んで居合道を体験したこともある。また、ポーの映画館では月に1回日本の映画が上映されるので、皆でそれを見に行ったりもする。

ちなみにこのクラブ活動は、カリムさんにお金は支払われていない。日本の部活動も、先生には給料は支払われずボランティアだと聞いたことがあるが、このマンガクラブも完全なる自分のフリータイムで行っているのだ。

2024年には、このマンガクラブはポーと姉妹都市の甲府市の高校に招かれるまでに成長した。

マンガクラブで甲府市に行った時の新聞記事が部室に貼ってあった(筆者撮影)

次ページが続きます:
【フランスの高校生がハマっている日本のマンガを教えて!】

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象