アメリカのエネルギー自立という悲劇 "最強の産油国"の独善が、日本の生命線「ホルムズ海峡」を窒息させる
世界の石油(海上輸送)の約3分の1、LNG(液化天然ガス)の約4分の1が、この狭い水路を通過しています。もし、このホルムズ海峡が何者かによって「1日」封鎖されたらどうなるでしょうか。
世界の石油供給の3分の1が止まり、原油先物価格は即座に1バレル=200ドル、300ドルへと際限なく跳ね上がり、世界経済は瞬時に破滅的な打撃を受けます。
26年3月16日現在、アメリカがイランの原油輸出の拠点、カーグ島の軍事目標を攻撃したことから、イラン側による報復が激化し、石油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖状態が長期化するとの懸念から、アメリカのWTI原油先物価格は1バレル=100ドルの大台を突破してしまいました。
追い詰められたイランの最強カードと「歪な力学」
そして、この「世界経済の首を絞める」ことができる位置に陣取っている国こそが、サウジアラビアの最大の宿敵であり、アメリカが「ならず者国家」と呼ぶ、イラン共和国です。
シーア派の盟主であるイランは、湾岸戦争以来、アメリカを中心とする西側諸国から厳しい経済制裁を受けてきました。特にアメリカが18年に「イラン核合意」から一方的に離脱し、イラン産原油の「全面禁輸」という、事実上の経済戦争を仕掛けて以降、両国の緊張は一触即発の状態が続いています。
現在、アメリカとイスラエルによるイランへの爆撃が連日のように報じられていますが、こうした直接的な軍事衝突において、追い詰められたイランに残された最強の「切り札」が、このホルムズ海峡の「軍事封鎖」なのです。





















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