「フキハラ」の影で…感情を抑え「自分が壊れる」管理職の限界――部下との関係でメンタルを崩壊させないための具体策3つ
「でも、以前よりもイライラするようになった気がするし、胃腸の調子が悪いんです。そこへ来てフキハラのニュース……。自分が壊れていきそうで、怖いです」と不安を募らせていました。
アンガーマネジメントの本来の目的は、「怒らないこと」ではなく、怒りを適切に管理することです。
ところが、「怒りは悪いもの。その感情を出してはいけない」と誤解している人もいます。その結果、Eさんのように感情を抑え込む管理職や、「ハラスメントになるくらいなら、何も言わない」と指導に消極的になる管理職が増えているのです。
優秀な人ほどフキハラに注意
その状況を加速させているのが、最近注目を集めている「インシビリティ」という概念です。“ハラスメントほど明確な悪意はないものの、礼儀や敬意を欠く無礼な言動”を指します。
例えば、あいさつを返さない、話を遮る、会話中もスマートフォンを見続けるといった行為がそれに当たります。
処分を受けた警視正については、反論すると不機嫌になる、部下の報告を途中で遮る、部下の好き嫌いが激しいなどの証言がある一方で、「パワハラを受けた」という訴えはなかったと言います。インシビリティがエスカレートし、職場環境を害したと見なされ、処分対象になったのでしょう。
インシビリティは、パワハラやセクハラのようにハラスメントとして法的な定義があるわけではありません。しかし、健康や心理的安全性を前提とした職場づくりを進めるうえではアウトです。
この警視正はとても優秀なプレーヤーだったようで、100人ほどの部下を束ねていたといいます。詳しい状況はわかりませんが、このように優秀な管理職が不機嫌をまき散らしている話は、あちこちで耳にします。
上からは高い目標達成を求められ、成果を出せない部下にがっかりする。優秀であるがゆえに思い通りにならないことにイライラし、不機嫌になってしまう。そんな経験がある人は少なくありません。
だからこそ、今回のニュースを受け「不機嫌なだけで処分されるのか?」と、これまでに増して不安になった管理職もいるでしょう。





















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