高市首相のメンツが陥らせた「予算強行突破」の泥沼、国民民主の反旗と体調不安説で崩壊寸前「年度内成立シナリオ」の行方
与党は同日午後に衆院予算委を開会。「60時間以上の審議時間」を確保したうえで、同夜中に予算案を衆院通過させる方針だ。
ただ、参院側が深夜に議院運営委員会や予算委で与野党協議を実施できるか、なお流動的。協議が週明けに先送りとなれば、与党が目指す16日からの基本的質疑の開始は「手続き上も困難」(参院議運委関係者)となる。
その場合、高市首相の訪米前に3日間の基本的質疑を消化できず、帰国後の23日以降に持ち越しとなる。そのため、「参院での審議時間が確保できず、年度内成立は断念せざるをえない事態」(参院自民党の国対関係者)に陥ってしまう。
13日の衆院通過により、予算は4月11日に自然成立するが、これまでの慣例で参院側は同月10日までに予算案を可決することが確実視されている。政府・与党はこれも踏まえて、年度末に10日間程度の暫定予算案を国会に提出し、ほかの日切れ法案とともに処理することになる。
これに関して、野党側は「暫定予算に原油高騰対策や高校無償化対策なども盛り込むことで、国民生活への悪影響は一定程度回避できる」(中道改革連合幹部)としている。ただ、年度内成立に固執してきた高市首相にとっては「政治的ダメージ」となることは避けられない。
ここにきて、問題発言も相次ぐ高市首相への批判からか、各種世論調査での内閣支持率の下落も目立ち始めている。自民党内でも「予算成立後の重要法案の審議には強硬姿勢は禁物」(国対幹部)との声が広がる。
高市首相の計算を狂わせた国民民主党の変心
今回の予算案衆院通過をめぐって与野党が全面対決する構図につながったのが、国民民主党の“心変わり”だ。
与党との連携で予算案に賛成の立場だった国民民主党が、与党の強引な国会運営への反発からほかの野党に同調する姿勢に転じた。これが高市首相にとっても「大きな誤算」(官邸筋)となった。




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら