"異色のキャバ嬢"きこさんは野村証券を経て銀座の夜の街に飛び込んだ 「シャンパンを飲みながら株の話をしています」

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証券時代に培った「お客様の懐事情を察する力」も、今の仕事の武器になっています。お客様の予算感を把握し、無理をさせすぎず、長くお付き合いいただくのが私のスタイルです。非常に良いお客様たちにもめぐり会うことができ、船出からすぐに結果を出すことができました。

──キャバクラといえば六本木や歌舞伎町のイメージです。なぜ銀座だったのでしょうか。

私の営業スタイルだと、六本木の客層よりも銀座のほうが合っているだろうなと考えたからです。いちばん得意な客層は、経営者や一部上場企業の役員の方々なので。できればクラブのお客様なども取り込みたいと考えていましたし。

そういう意味では人脈作りという側面もあると思います。将来的な選択肢として、銀座のクラブのママという道もありかなぁとの思いもありました。

きこさん
きこさんへの取材はジャングル東京銀座の店舗内で行った(撮影:梅谷秀司)

テーブルは「ビジネスと情報の交差点」

──銀座のキャバクラにはどういう客層の方が来ているのでしょうか。

以前のような接待中心の「社用族」だけでなく、上場企業の役員や外資系金融機関の社員、そして中小企業のオーナーなどが、完全なプライベートで訪れるケースが増えています。

そうした方々がテーブルで交わす会話は、まさに一次情報の宝庫です。もちろん守秘義務は守りますが、世の中の景況感や投資家心理などを肌で感じる事ができます。そういう意味で銀座のキャバクラのテーブルは、形を変えた「ビジネスと情報の交差点」なのかもしれません。

また最近では、女性のお客様も増えています。いわゆる「推し活」の子も多いんですが、SNSやYouTubeなどで私のキャリアを知り、転職やキャリア相談に訪れる女性のお客様もいらっしゃっています。

野村証券時代は一生懸命営業に出向いても開拓できなかった先が、キャバクラには向こうから来てくれる。あの頃は相手にしてくれなかったお客様たちが、今は対等にお話ししてくれる。

そういう意味で、人脈作りにとっては最高の場ですね。今、野村証券に戻ったら、最強の顧客リストを持っていると言えそうです。

私のことをリクルートしに、お店にいらっしゃる方も少なくないんです。「顧客名簿と一緒に来ませんか」みたいな感じで。話題の保険会社の方たちも結構スカウトに来られていました(笑)。

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