「今回、特徴的なのは、日本を含めたアジア市場での反応の強さだ。液化天然ガス(LNG)先物価格の動きがそれを端的に物語る」と高井氏は説明する。
下グラフのように、戦争が長引くにつれて、東アジアでのLNGスポット価格(JKM)がヨーロッパでの天然ガス取引価格(TTF)を上回る状況が常態化している。カタールやアラブ首長国連邦(UAE)などからホルムズ海峡を経由して主にアジア向けに運ばれるLNGの供給が停止し、アジア地域でのスポット需要が急増するとみられているからだ。

LNGは原油とは異なり、マイナス162度以下に保たなければ気化してしまうという物理的な特性が理由で、長期にわたる貯蔵ができない。日本を含む各国のLNGタンクの在庫量は2週間程度にすぎない。そのため、不足分はスポット市場で調達する必要が出てくる。そのような事情がJKMの数値に表れている。





















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