バスは満席で、若い人が多めです。スキーやスノボなどもできる山なので、登山ではなく、そちらのほうの客かもしれません。
長距離移動なので退屈しないよう文庫本を持ってきていましたが、車内の温度がちょうどよく、朝食用に握ってきたおにぎりを2つ食べたら眠くなってしまい、1ページもめくることなく、終点の「富士見パノラマリゾート」に着きました。
バスを降りると、抜けるような真っ青な空。遠景には山が連なり、すぐ目の前に雪山。まずは胸いっぱいに冷たい空気を吸い込みます。
アイゼンで踏み締める雪の感触
「これからゴンドラに乗って、山の途中まで登ります。そこから歩いて山頂を目指しますよ」
ゴンドラ発着所に着くとSさんは、私にストックと膝を覆うゲイター、靴裏に装着する滑り止めのアイゼンを貸してくれました。彼はたびたび登山初心者を山に案内しているので、ほとんどの山具を2セット持っているそうです。
アイゼンを装着して雪を踏み締めると、「ぎゅっ」と爪が強く雪に食い込む感覚があって、何だか気持ちいいです。




















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