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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

「スープは美味しいけど麺が残念」とネットに書き込まれたが…人気ラーメン店主が明かす「嬉しかった客の言葉」が泣けた

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  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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埼玉から店舗を移転した池袋の物件は、いわゆる「ラーメン屋の墓場物件」。過去に8年で11軒ものラーメン店が入り、短期間で閉店してきた場所だった。案の定、客足は伸びず、移転後は1年半もの間赤字が続いたという。

借金は増え、生活もまともにできない日々。「もう無理なのかな」という考えが頭をよぎる瞬間も何度もあった。

そんなとき、店主を支えていたのは、客の何気ない仕草だった。

最初の一口を食べたとき、客が小さくうなずく。その姿を見ただけで、「まだいけるかもしれない」と思えたという。さらに、その客が数日後にもう一度来店すると、「首の皮一枚つながった気がした」と振り返る。

「油そば 鈴の木」店主のりゅう社長(写真:筆者撮影)

そしてもう一つ、忘れられない言葉がある。それは学生たちのストレートな感想だ。

「バカうまい!」

少し乱暴な言葉かもしれない。だが、若者が一口食べて思わず口にするその一言には、飾りも計算もない。

「リアルな話、学生たちの“バカうまい”は当時も今も嬉しいですね」

「油そば 鈴の木」の油そば(写真:筆者撮影)

りゅう社長は笑いながらそう語る。ラーメン屋にとって、何よりの評価は、そんなシンプルな言葉なのかもしれない。

客からの「嬉しいお叱り」「思わず涙がにじんだ言葉」

「せたが屋」の外観(写真:筆者撮影)

3軒目は、東京ラーメン界を代表するブランドの1つ「せたが屋」。魚介の旨味をきかせたラーメンで人気を博し、国内外に店舗を展開する名店である。

創業者の前島司さんは、これまで多くの店を立ち上げてきた。その中には、惜しまれながら閉店した店もある。

そんなとき、会社に電話がかかってくることがあるという。

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【客からの電話と、忘れられない出来事】

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