そんなある日、常連客との会話の中で、原さんはふと本音をこぼした。
「実は麺で悩んでるんですよ」
するとその客は、少し驚いた様子でこう言ったという。
「え、この麺が好きで通ってるんですけど」
さらに別の客からもこんな言葉が返ってきた。
「つけ麺を初めて好きになったのがこの店なんです」
SNSの評価ばかり気にしていた原さんにとって、その言葉は大きな衝撃だった。目の前に来てくれているお客さんが、まさにその麺を好きだと言ってくれている。
「SNSじゃなくて、今来てくださっているお客様を大事にしよう」
そう思えた瞬間だったという。どんな人気店でも迷う時期はある。だが、その迷いを断ち切るのは、やはりカウンターの向こうにいる1人のお客さんの言葉なのだ。
店主を支えた「客の何気ない仕草」「学生の一言」
続いては、若い世代から絶大な支持を集める池袋の「油そば 鈴の木」。辛みのきいた油そばとエネルギッシュな店づくりで知られる店だ。店主のりゅう社長は、その豪快なキャラクターでもファンが多い。
しかし、今の人気に至るまでには、厳しい時期もあった。





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら