JR東海「リニア新幹線工事」沿線各地で新たな局面 山梨で駅舎、神奈川でトンネル、静岡で協定締結
工事現場の最深部から名古屋方面に少し歩くと、巨大なシールドマシンが姿を現した。延長約3.6kmの第二首都圏トンネルを掘削するための機械である。カッターヘッドと呼ばれる先端部分がぐるりと回転することによって、カッターヘッドに放射線状に取り付けられた562枚の鋼鉄製のカッタービット(刃)が土を削っていく。削られた土はスクリューコンベヤーで後方に運ばれていく。
マシンの外径は約14.0m、長さは約14.2m。その巨大さゆえに地上から地下に運び入れることはできない。地上からは部品を持ち込み、地下で組み立てる。マシンが動き出せば1日平均約20m、1カ月平均約400mのペースで掘進する予定だ。
シールドマシンの「色」の理由は?
ということは、1年とかからず掘進が完了することになるわけだが、この日はスケジュールに関する説明はなかった。第二首都圏トンネルの工期は今年9月までとなっているが、JR東海は「第二首都圏トンネルの施工にあたっては区分地上権設定が必要であり、当該路線直上に土地をお持ちの方々にご協力をいただき、できる限り早期に掘進工事を開始したい」と説明する。その後、「工事の状況に応じて工期を変更することを検討している」という。神奈川県駅と同様、「工期を変更する際は地域とコミュニケーションをとりながら進めていく」としている。
2020年10月に東京外環道のシールドマシンによるトンネル工事が原因で道路が陥没する事故が起きた。マシンが掘削土を過剰に取り込んで地中に空洞が形成されたことが事故の原因だった。同じような事故は起きないのか。この点について吉川部長に尋ねると、「掘削にあたってはそのようなことが起きないように掘削した土の量と、後ろに出た土の量をしっかりと管理することで、過剰な取り込みを防ぐ形で、安全に工事を進める」とのことだった。
シールドマシンの先端部分は白い塗装が施され、ブルーの柱の上にオレンジのカッタービットという配色。白とブルーは東海道新幹線をイメージする色であり、オレンジはJR東海のコーポレートカラーだ。この配色について現場の担当者に指摘すると「たまたまです」と述べていたが、吉川部長にも尋ねてみたら、「よくわかりましたね」とニヤリと笑った。




















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