JR東海「リニア新幹線工事」沿線各地で新たな局面 山梨で駅舎、神奈川でトンネル、静岡で協定締結
これに対して、平木副知事は「スピードが速いのではないかと思っている人も多いと思うが、非常に長い期間、議論を積み重ねてきて、ここで一定の取りまとめができたと理解している」「そのような心配はないと思う」と説明した。
静岡工区以外にも、沿線各地で続々と進展が見られる。
2月27日、神奈川県駅(仮称:神奈川県相模原市)から名古屋方面に掘進するシールドマシンの組み立てが完了し、報道陣に公開された。神奈川県駅は地下駅で、JR・京王の橋本駅のすぐ近くで2019年から建設が進められている。
幅50m、深さ30mの巨大空間
建設現場に設置された桟橋の上に立つと、眼下に巨大な空間が広がる。掘削により駅部延長約680m、最大幅約50m、深さ約30mという“外枠”を構築し、そこに駅構造物を建設する。外枠の大半は地上から掘削し、駅構造物の完成後に埋め戻される。現在は駅構造物の建設中。「駅は3層構造で、いちばん時間がかかる軌道階の部分で作り終えたところが出始めている」と、JR東海中央新幹線建設部土木工事部の吉川太郎担当部長が説明する。
周囲を見渡すと、至るところに鉄骨や鉄筋コンクリートがあふれる、いかにも建設現場という景色だが、構造物を眺めていると、「ここにホームができる」「ここをリニア車両が走る」という将来の姿が想像できる。ホーム2面、線路4線が設置される計画だ。
2つのホームの間に上り本線、下り本線の2本の本線があり、上りホームと下りホームの両脇に副本線がある。基本的には列車は副本線側に停車する。「列車は本線上を時速500kmで通過し、上り列車と下り列車がすれ違う際には時速1000kmに達する。風圧対策として、しっかりした壁でホームを防護する必要がある」。JR東海のスタッフからこんな説明があった。
神奈川県駅の工期は2027年3月まで。JR東海は「工程が厳しくタイトな状況であるが、引き続き早期の完成を目指して全力で取り組む方針に変わりはない」と説明する。予定どおり完了するかについては、「今後工事の状況に応じて工期の変更を検討していく。工期を変更する際には、工事に関係する地域の皆様とよくコミュニケーションをとって進めていく」という。




















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