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「殺してほしかった」、8年間で110名超…刑期終えた出所者支援を"何度裏切られても"続けなければいけない理由

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「自己犠牲だけならずっと前に辞めていますよ。僕は好きでこの仕事をやってるだけで、聖人君子じゃない。『出所者のために、すべてを捧げてやってます』なんて、無理無理! この後も、知り合いと飲みに行きますしね」

目の前で手のひらをひらひらと振って笑う。千葉さんは自分の人生を生きていた。

毎年の命日には遺族のもとを訪れ、月命日には墓参りで活動の報告をしている(筆者撮影)

それでも人生は続く

取材も終盤にさしかかったとき、リビングの扉が開き、丸い笑顔がのぞいた。「じゃあ、行ってきますんで」と、高齢の男性が扉のすき間からひょこっと頭を下げる。

先ほど少し話を聞いた、80代の入居者だった。暴力団関係者に脅され、2度にわたって盗みを働いたのだというが、話してみるとテディベアのように穏やかな老人だった。いつか、事件がきっかけで離婚してしまった妻と一緒に暮らしたいと、未来を語っていた。

当たり前だが、前科者にも80代にも、未来はある。罪を犯しても、人生は続く。たとえ他人から「あいつは終わった」と言われたとしても、「生き直す」余地はあるのだ。

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