「中国地方の鉄道」、現役ローカル線と廃線の記憶 木次線や芸備線など「日本の原風景」を行く列車
だが、大きな特徴や有名な景勝地などがなくても、これらの路線の沿線風景は美しいと感じる。それはおそらく、中国地方のローカル線が「日本の田舎」の原風景といえるような、誰もが懐かしさやほっとする感じを受ける景色の中を走っているからであろう。
「寅さん」が旅するローカル線
中国地方のローカル線は、映画『男はつらいよ』にもたびたび登場する。95年に公開された第48作(最終作)『男はつらいよ 寅次郎紅の花』には、因美線の美作滝尾駅が登場する。
寅さん映画の大ファンである筆者はこれまでに映画のロケ地や鉄道との関わりなどを数多く取材し、雑誌記事や書籍などで発表してきた。この駅ではさまざまな人の協力を得て、筆者が寅さんに扮し再現写真も撮影した。
駅には、「『故郷』の香りが立ち込めるような、消えようとしている日本の良き時代のシンボルのようなこの駅が、永遠にそのままであってくれることを、寅さんと共に心から願ってやみません」との山田洋二監督の言葉が掲出されていた。
寅さんが列車で旅した風景は、当時でも失われつつあった日本の原風景だったが、まだそれがかろうじて感じられるのが、中国地方のローカル線であろう。写真家である筆者にとっても、どちらかといえば「撮る」のもいいが「乗りたい」路線の数々である。
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