「テレビに出ても売上が伸びるとは限らない」行列のできるたい焼き店主が重視する"流行ってる感"の正体
最近の飲食店、特に飲み屋さんの業界では、「横丁」が流行っている。店が立ち並ぶ狭い通りには不思議な魅力があり、たくさんのお客さんが集まっている。これもひとつの「流行っている感」だ。通りが狭いと人が密集せざるを得ず、一見すると混雑している、つまり流行っているように見えて、さらに人を惹きつけるのだ。
このように消費者向けの客商売では「流行っている感」が重要だ。逆にひとたび「流行っていない感」が定着した店が勢いを取り戻すのは困難である。だから、飲食店では人気がなくなるとリニューアルして店名を変えたり、業態を変えたりする。新規オープンして「流行っている感」が得られるかどうかはわからないが、少なくともマイナスイメージを払拭して、ゼロからスタートできるからだ。
メディアでの紹介は、「流行っている感」を演出するのに好都合だ。多くの人はメディアで紹介される店は流行っていると思うからだ。テレビ番組で紹介されたことをポスターでアピールしている店をよく見かける。また、並んでいる商品にも「テレビで紹介されました」というPOPが付いているのをよく見かける。実際にそれが売上につながるからやっているのだ。
うちの店は、メディアに取り上げられたことは必ずXで発信するようにしているので、フォローしてくれている人の多くは、かなり流行っている店だと感じてくださっているはずだ。影響の小さいメディアでも、取り上げてもらえれば自ら発信する材料になる。これが「流行っている感」の演出になるということだ。
小さな露出の蓄積が有力メディアにつながる
また影響の小さいメディアでも、露出の蓄積がより有力なメディアにつながる。ディレクターや記者などメディアの制作者は一般の人よりもはるかに力を入れて情報を集めているので、マイナーなメディアもチェックしていたり、検索して引っかかった内容を読んだりしているからだ。
森永製菓の「チョコボール」をご存じだろうか。箱のツメの部分に「金のエンゼル」が印刷されているものがあり、それを送ると「おもちゃのカンヅメ」がもらえる。印刷されているのが「銀のエンゼル」の場合は5枚集めて送ると同じ「おもちゃのカンヅメ」をもらうことができる。
めったに出ない「金のエンゼル」を狙うのではなく、比較的確率の高い「銀のエンゼル」をこつこつと集める方法もあるのは、有力メディアに出るために小さなメディアで実績を積み上げるPRの方法に通じる感じがする。影響の小さいメディアでも、紹介してもらえることは大きな意味があるのだ。
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