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ライフ #獣医病理医からみた「動物の話」

SNS人気の裏で…「コツメカワウソ」の知られざる最期――解剖した飼育個体ほぼ100%に見られた"自然界にない亡くなり方"

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  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者

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コツメカワウソ。ペットとして飼うことの問題点を考えていきます(写真:sw950502/ PIXTA)
飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れていきますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。

「カワイイ!」と人気

動物園や水族館で「カワイイ!」と人気のコツメカワウソは、食肉目イタチ科カワウソ亜科に属する、カワウソの最小種です。

和名にある「コツメ」は、爪が小さいことに由来しています。東南アジアや中国南部といった比較的暖かい地域の、灌漑水路・水田・河川など水辺に棲んでいます。

ちなみに、生物として系統の近いところに、海で生活するラッコがいます。カワウソもラッコも同じイタチ科で、イタチから進化したカワウソの祖先のうち、魚を食べていた一部が海に進出し、ラッコになったとされています。

コツメカワウソはかつて、動物園などの専門施設でしか見られませんでした。ところが近年になって、SNSやYouTubeなどの動画サイトをきっかけに人気に拍車がかかり、一般家庭で飼われる個体も出てきています。

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【人間に飼われることで病気に】

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