【2年連続MLB開幕投手へ】高校時代の恩師が語る、山本由伸がここまで大成した「シンプルな理由」

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「結局は『野球が好き』というシンプルな結論に行き着くのだろうと思います。本人は口にはしませんでしたが、体格で大きい選手には勝てないという部分は、彼のなかでコンプレックスだったろうと思うんです。

でも、彼は弱点を弱点とせず、自分がもっとうまくなるにはどうすればいいかを考えていた。好きなものをとことん追求して、自分に合うと思えば継続できる。誰にでもできることではありますが、実際に実行するとなると難しい。それが山本由伸の原点なのではないかと思います」

「もっとうまくなるために、今日から練習します」

森松は山本のメジャーリーグ1年目となった24年、シーズン後に交わしたやり取りが忘れられないという。故障もあって7勝に終わった山本は、森松にこう告げた。

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「もっとうまくなるために、今日から練習します」

延岡学園でドラフト候補に挙がっていた藤川を指導する際、森松は胸を張って偉大な教え子を引き合いに出していたという。

「体つきはお前のほうが上だけど、野球にかける姿勢は由伸のほうが断然上だぞ。由伸は体のケアを徹底していたし、試合に臨む準備も日常的にしていた。プロに行けたらそれでいいのか、それともプロで活躍するために練習するのか。そこじゃないか?」

説得力は抜群だった。藤川はめきめきと力をつけ、ドラフト1位の評価を勝ち取った。

再びオリックスとの縁がつながれた教え子を見送り、森松は遠い海の向こうへ羽ばたいた山本への思いを語った。

「由伸には本当にワクワクさせられていますし、夢を与えてもらっています。教え子ながら感謝していますし、彼の野球人生の一部分に、自分がいられたことが幸せです」

森松賢容はそう言って、控え目に笑みを漏らした。

(取材・文/菊地高弘)

森松賢容(もりまつ・よしひろ)●1984年、熊本県生まれ。鹿児島実高、城西大を経て、瀬戸内高の監督を務める。その後は浦和学院高、作陽高のコーチを務め、都城高に赴任。2014年から2年間、監督を務めた。現在は延岡学園高の野球部長を務める。現役時代は投手でプレーし、延岡学園高では藤川敦也(2025年オリックス1位)を指導した。
別冊宝島編集部
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