史上最高レベルの高評価『ぽこ あ ポケモン』"人間がいない世界"を描いた"ポケモンの新たな魅力とは
もともとポケモンは人間と一緒に働いているはずなのだが、いわゆる本編シリーズなどではその描写はかなり弱い。だが、『ぽこ あ ポケモン』ではほのおタイプのポケモンが金属を溶かしたり、固いポケモンがコンクリート作りに励んだりと、労働する姿も見られるわけだ。
もちろん、『ぽこ あ ポケモン』ならではの新しいポケモンもいる。あくまで既存ポケモンのバリエーションではあるが、うすいろのピカチュウは発売前から大人気だった。
30周年を迎えるポケモンを違う角度から見た一作
高く評価されている『ぽこ あ ポケモン』が示唆することはたくさんあるのだが、最初に取り上げたいのが、「ポケモンに昆虫採集やバトルは必須ではない」ということだ。
本編シリーズでは、あくまでポケモンを集めてバトルさせるのがメインとなる。もともと昆虫採集のアイデアからはじまったゲームシリーズであり、ここはどうしても譲れないのだろう。
ただ、『ぽこ あ ポケモン』がその評価を越えていることを考えると、戦いや採集は必須ではないのかもしれない。もちろん、バトルがポケモンにとって不要ではないのだが。
もうひとつは、「ポケモンのいる世界に人間は必要ではない」ということだ。
ポケモンは人間と共生しているし、人間がいないと成り立たないポケモンも存在する。ただ、『ぽこ あ ポケモン』の世界には人間は基本登場しないし、むしろポケモンたちの生活を描くうえでは存在する必要がない。
昨今のビデオゲームではポストアポカリプスものが選ばれがちである。なぜ選ばれるのかといえば、それは人間を含む社会を描くと開発上の工数がグッと増えてしまうからだ。
要するに、世界が滅んでいればビデオゲーム作りのコストが現実的になるのでそうせざるを得ないといった事情があるのだが、『ぽこ あ ポケモン』においてはむしろ、ポケモンを純粋に描ける世界設定になっている。
そして、ポケモンのビデオゲームを制作するうえで、ほかのゲーム開発会社の力を借りるのが重要であることもわかる。
『ぽこ あ ポケモン』はポケモンのシリーズ作品を手掛けているゲームフリークのみならず、コーエーテクモゲームスの「ω-Force」というチームが開発に参加している(ちなみにこのチームは『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』も手掛けている)。
異なるノウハウを持った開発チームの力を借りれば、毛色の変わった作品が出来上がるのも当然だろう。
ポケモンは2026年で30周年を迎えており、もはや開発者にも多数のポケモンファンがいる状況だ。さまざまな協力会社を増やし、ゲームの幅を広げるのも重要となるだろう。
近年においてポケモンのゲームがここまで高評価なのは珍しく、のんびりした作風もあってより多くの層に響きそうなゲームである。2026年の注目タイトルであるのは間違いない。
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