嫌な友人の「だから言ったじゃん」を封じる返しとは 行動経済学的に、友人関係の悩みを解消する方法

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さらに3年後、また同じメンバーで女子会を開きました。

H子さんは「I介さんが去年起業してから仕事中心になって、家族の時間が取れなくなった」と愚痴をこぼしたところ、J美さんは「だから言ったでしょ。あのタイプには苦労させられるって! 真面目すぎるから、周りが見えなくなっちゃうの」と言いました。

H子さんは帰ってからも、J美さんの言葉が頭から離れません。

もう女子会に行くのがしんどくなってきました。

バイアスのかかった呪いの言葉

大学時代の友人との女子会は楽しい場のはずなのに、J美さんの「だからあのとき言ったじゃないの」といった「後知恵バイアス」的発言でH子さんはすっかり嫌な気持ちになってしまいました。

ここで注意すべきは、J美さんは嫌味や虚勢ではなく、本当に「前からそう思っていた」と考えた可能性があるのです。

J美さんは最初、「H子さんは苦労しそう(確率30%程度)」くらいに思っていたのが、実際にH子さんが苦労した状況(確率100%)を知ると「私は確信を持って予言していた」と、自分に都合よく記憶を上書きしてしまったのです。もしH子さんが苦労しなかったら、J美さんはこの予言のことをきれいに忘れてしまいます。

これは「後出しじゃんけん」と同じで、絶対に勝つのでJ美さんにとっては快感そのものです。一方、後出しじゃんけんで負ける側になったH子さんは、不快に感じます。

そしてH子さんも無意識のうちに「私は夫に苦労させられるかも」と思っていると、通常なら苦労だと感じないような事象に対しても「やっぱり結婚生活は苦労することが多い」と、わざわざ苦労を見つけ出すということをしてしまうのです。

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