従来、こうした情報発信者は、NPB球団などから特別に許可を得た場合を除き、公式戦の動画を利用した情報発信をすることはありえなかった。著名な元野球人と個別に交渉して番組に出演してもらう程度だったが、今回はNetflixが制作した動画をガイドラインを守れば使用できる。「加工すること」が前提であるにしても、これまでなかったことだ。
3月6日、HIKAKINは早速「【WBC2026】日本 vs 台湾 - ヒカキンと侍ジャパン全力応援生配信!」を配信した。3時間以上にわたり、Netflixの中継を見ながら応援放送を配信した。3月9日時点で127万回再生となっている。
トクサンTVは、野球専門チャンネルだけあって、猛烈な勢いで動画を配信している。「ライデル&モイネロが好投! キューバ代表がパナマに勝利!」「2試合連発 Behold, the world's Shohei Ohtani.『見よ! これが世界の大谷翔平だ。』」「鈴木誠也2打席連続HR! メジャーリーガーのHR全て見せます!」「4番の一振りで大逆転! 日本vsオーストラリア 2026 ワールドベースボールクラシック」など、オンタイムに近い配信だ。日頃、使いたくても使えない注目度の高い動画を使うことができるのだ。YouTuberにとっても、ありえないような状況になっていると思われる。
上原浩治も、「これがやりたかった! 上原に明かしていた井端監督のパワー野球が炸裂! 【鈴木誠也・大谷翔平・吉田正尚 きのうのホームランをたっぷりと】【侍ジャパンWBC連覇へ】」を配信した。この配信では冒頭、「本動画は大会機構醸成を目的として、WBCI(WBC全体の主催者)およびNetflixの許諾を得て制作されています」と但し書きをしている。
スポーツコンテンツのプロモーション史上、画期的な状況が起こっているといえる。
「時代遅れ」の東京ラウンド主催者
一方で、WBC東京ラウンドの主催者は、3月、「試合の全部もしくは一部、練習、試合前・試合後・イニング間の活動」について、「いかなる媒体を用いても、送信または送信の補助をしてはなりません」という「チケット規約」を発表した。
しかし直後にルールの緩和を発表し、昨年、NPB(日本野球機構)で導入された規定が適用されることになった。
東京ラウンドの主催者は「読売新聞社など」となっているが、NetflixがSNSを使って大々的なプロモーションを行っている中で、この対応は「時代遅れ」と言われても仕方がないだろう。





















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