肝臓と腎臓が悪くなる"入り口"は血糖値だった→「脂っこい食事」はOK!「糖質の多い食事」はNG!

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もっとも、みなさんの中には「脂ものは『無罪』っていうけれど、肉や揚げ物、てんぷらなんかのカロリーの高いものばかり食べていたら、カロリー過多で太っちゃうじゃないか」と思っている人もいらっしゃるかもしれません。

でも、そもそもの話、カロリーを基準に何を食べるかを決めていること自体が無意味なのです。たぶん、「高カロリーのもの=太る」「低カロリーのもの=やせる」という単純な図式が頭に染みついているのでしょうが、その発想自体が間違いなんですね。

「太るか/太らないか」「脂肪肝になるか/ならないか」を決めているのは、食品中のカロリーではなく糖質量です。もっと言えば、健康のために何を食べるかは、「食後の血糖値を急に上げるか/上げないか」をいちばんのポイントにすべきなのです。

なかでも注意していただきたいのは、大量に糖質を摂取したことで食後に血糖値が急上昇し、その後インスリンの作用によって血糖値が急降下する「血糖値スパイク」と呼ばれる現象です。この血糖値スパイクが起こると、食後の血糖値急上昇の後、インスリンが大量に分泌され、それを合図に中性脂肪がたくさんつくられてしまうようになります。そして当然ながら、中性脂肪が大量に生産されれば、脂肪肝も肥満もどんどん進んでしまうというわけです。

食後にいつも眠くなる人は要注意

私は、この血糖値スパイクを頻繁に起こすような糖質過剰の食習慣こそ、もっとも健康に悪い食べ方だと考えています。

決して脅かすわけではありませんが、こういう食べ方を長く続けていると、脂肪肝を皮切りに、糖尿病、肥満、高血圧、慢性腎臓病といった病気に次々に見舞われるようになって、人生の後半を病に悩まされ続けるハメに陥りかねません。

みなさんは、ご自身の日々の食生活を振り返ってみてどうでしょう。

ちなみに、血糖値スパイクをよく起こしている人は、食後に「眠気」や「だるさ」に襲われる傾向があります。インスリンが大量に分泌されると、上がっていた血糖値が急降下するため、一時的な低血糖状態となって眠気やだるさに見舞われるのです。ですから、思い当たる人は要注意。糖質過剰の食事で血糖値スパイクが起きている可能性があるので、食生活をイチから見直してみる必要があります。

とにかく、日々の食事で心がけるべきは「血糖値スパイク」を防ぐべく糖質摂取を控えめにすること。ぜひみなさんも、脂質や糖質に関する正しい知識を身に付けて脂肪肝や肥満を防いでいってください。そのうえで、この先の人生、肝臓や腎臓の機能をしっかりキープして、病気から身を守っていくようにしましょう。

栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋院長

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くりはら たけし / Takeshi Kurihara

医学博士。北里大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、東京女子医科大学教授を歴任。2008年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした栗原クリニック東京・日本橋を開院。「血液サラサラ」の提唱者の1人でもある。主な著書・監修書に、『決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ』『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』(ともに宝島社)、『栗原式 書いて下げる魔法の血圧手帳』(笠倉出版社)、『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』(主婦の友社)など多数
 

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