探究学習のメソッド学ぶ「国際バカロレアの教員研修」を文京区が導入…744万円支出の成果はどう測る?
この試みは理解できる。探究学習における指導のコンサル業務をしている企業をしばしば見かけるが、中にはなんら実績や中身がないケースもある。大手教育産業も同様である。
国内にメソッドがないなら、海外で長年の実績があるバカロレアのメソッドを研修に取り入れるのは納得できよう。藤咲氏もこうコメントする。
「国際バカロレアは探究学習に関して長年の実績や経験に基づいた知見があると判断しました。実際、研修に参加して学ぶことは多かったです」
藤咲氏はじめ、教員としてのキャリアがある教育委員会の職員たちがバカロレアの内容を吟味し、取り入れたいと判断した。
「研修に私も参加しましたが、子どもたちの好奇心や関心をどう探究学習に結びつけられるか、既存のカリキュラムの中でできることについて、ほかの教員と話し合いをしながら学ぶことができ非常に参考になりました」
参加した教員からも「教科書を使っても探究ができることがわかった」「早速、授業で実践してみたい」という感想もあったという。
研修を導入した成果をどう測るかは課題
一方で、この文京区のバカロレア研修を行う業者の採用に不透明な部分があるという指摘を東京新聞が25年10月31日配信記事で報じた。
記事によると、この研修の業者は、区長の知人である外部コンサルタントが代表を務める業者に委託し、随意契約で行われた。競争がある入札という手段をとらず、なお、契約の総額は744万4800円だったという。
この流れに関して、依田翼文京区区議は、途中で契約先が変更になった点などを指し、「区長と外部コンサルタントの個人的な関係から始まり、内部の手続きがずさん」と指摘。
成沢ひろのぶ区長も「私の人間関係から教育委員会に仲介したのは事実」と議会で言及している。この件では25年10月には住民請求も起きている。
一方で、文京区は公式サイトで「国際バカロレア機構側からは、知的財産権の関係で、内規により日本国内では研修プログラムを提供できるのは今回の契約相手である事業者のみである旨の説明があり」としている。




















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