探究学習のメソッド学ぶ「国際バカロレアの教員研修」を文京区が導入…744万円支出の成果はどう測る?
その中で、文京区は探究学習の指導の参考となるよう、区立の小・中学校の教員などに国際バカロレアのメソッドを教える研修を導入した。
「国際バカロレア(IB)」とは何か。スイスの国際バカロレア機構(以下、IBO)が提供する、国際的な教育プログラムだ。いわゆる知識の詰め込み中心の学習ではなく、自ら考え、リサーチしてレポートを作成、プレゼンすることなどに重きを置く。要は探究学習を特徴としている。
例えば、国際バカロレアのプログラムを採用している東京学芸大学附属国際中等教育学校のウェブサイトをみると、中学1年の課題として「イルカの生態や捕獲数に関する仮定を置き、将来の頭数を予測し、イルカの保護の妥当性について考える」というものを紹介している。
これにより、「文字式とそのよさの理解、および、仮定を置く力や検証をする力、修正する力」を培いたいとする。高度であるが洗練された課題といえよう。
この国際バカロレアを高校課程まで修了すると、その成績を利用して海外の大学へ出願したり、国内の大学の総合型選抜や国際バカロレア入試を受験することができる。
ちなみに東大の新学部『カレッジオブデザイン』も国際バカロレアの成績提出で出願が可能だ。新学部の説明会には、国際バカロレアのプログラムを採用している学校の進路指導担当者が複数出席していた。
私立校を中心にこのプログラムを採用し、公立も認定を受けている学校が増えている。先ほど紹介した学芸大附属国際中学高校もそうだ。都立にもバカロレア認定校の国際高等学校がある。
公立校の教員研修に取り入れたのは全国初
「文京区の中に認定校を作るのではなく、公立校の教員への研修にしたのは、多くの小中学生が受ける授業に活かしたいと考えたからです」(文京区教育委員会 教育推進部 藤咲秀修 教育施策推進担当課長)
現場から探究学習をどう充実していけばいいかという課題があがっており、区としてどう対応すればいいかを模索する中で、IBOと意見交換をする機会があり、探究学習に関する知見を確認し、研修に導入することとした。
国際バカロレアの認定校は増えているが、公立校の教員研修に国際バカロレアを取り入れたのは全国でも文京区が初めてだ。




















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