「スピード競争の到達点は?」Amazon国内最大級拠点"驚きの光景" 1日に約60万点出荷→翌日配送のため《徹底的に減らした》もの
最後に案内された梱包エリアでは、コンテナから商品を取り出してスキャンし、梱包作業が行われる。ここでも人の判断や負担を減らす工夫として、システム上に最適とされる梱包材が表示される。必ずしもそれに従う必要はないものの、判断の手間を減らす役割を果たしている。
この段階では、購入者の住所や氏名といった個人情報は表示されておらず、2次元コードによって管理されている。工程途中で個人情報を扱わない設計にすることで、プライバシー保護にも配慮しているという。
なお、梱包材の種類によってはクローバー柄が描かれており、まれに四つ葉が現れることもある。効率と正確性を徹底した現場の中に、そんな小さな遊び心が織り込まれている点も印象的だった。
スピード競争は限界?Amazonの答え
物流業界ではいわゆる「2024年問題」と呼ばれるトラックドライバーの時間外労働規制が本格化し、輸送力不足への懸念が高まっている。翌日配送エリアの拡大を進めるAmazonにとっても、効率性とコストの両立、そしてドライバー確保は避けて通れない課題だ。
筆者個人としては、スピード競争は限界に近づいているようにも見える。しかし、片桐さんは、まだ改善余地はあると語る。
「都市部にはコンビニやドラッグストアが多くある一方で、配送に依存せざるを得ない地域も少なくないです。配送は生活インフラの一部であり、需要予測の精度向上や効率化によって、さらなる改善を進めていきたいと思っています」
今回参加した「Amazon Tours」で印象的だったのは、省人化やコスト削減ではなく、「人ができるだけ判断しなくても回る」設計だった。人間の負担やミスを減らすために、徹底的に工程を分解し、再設計している。
クリックひとつで完結するネットショッピング。その利便性は、ここまで緻密に構築された物流システムによって成り立っている。利便性の陰にある現場の存在を、あらためて意識させられる機会となった。
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