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「スピード競争の到達点は?」Amazon国内最大級拠点"驚きの光景" 1日に約60万点出荷→翌日配送のため《徹底的に減らした》もの

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  • 丹羽 桃子 工場見学マニア・ライター
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ここから、いよいよ実際の物流エリアに足を踏み入れる。館内は右側通行が基本で、階段では「手すりを持ってください」と自動音声が流れるなど、慣れていない人が行き交うことを前提に、ルールが直感的に理解できる設計になっている。見学者通路は緑のラインで明示され、緊急時にはそのまま非常口へと誘導される仕組みだ。「Amazonで1番安全な通路」と表示されているのが、なんだかユニークでちょっとしたおもてなしのようにも感じた。

意外とあった“手作業”の工程

Amazonでは、商品は入荷後に棚入・棚出、梱包、出荷を経てデリバリーステーションへ送られ、その後、デリバリーサービスパートナーと呼ばれる配送会社やフレックスドライバーによって顧客のもとへ届けられる。

まずは、1階のインバウンドドックと呼ばれるエリアに案内された。ここではトラックで搬入された商品が手作業によって開封され、Amazon専用のプラスチックコンテナへと移し替えられる。商品の外箱にあるバーコードとコンテナとスキャンすることで、データが商品と同時に移し替えられるイメージだ。個人的には全面的にロボット化されているのかと思っていたため、この工程が手作業で行われている点は意外だった。

ここでのスキャンによって初めてAmazonのウェブサイト上に、「在庫あり」と表示されることになる。もし、タイミングよく表示が替わる瞬間を目にすることがあれば、裏側ではこの作業が進んでいるかもしれないということになる。

そして、このツアーの最大の見どころとも言えるのが、Amazon Roboticsを活用した棚入れ・棚出しエリアだ。「ポッド」と呼ばれる黄色い棚を、青い搬送ロボット「ドライブ」が持ち上げ、床に配置されたQRコードを読み取りながら移動する。

※以下、わかりやすいように一部で「棚」・「ロボット」と記載する。

無数のポッドが縦横無尽に動き回る様子は圧倒的でやや近未来感を感じる(写真:Amazon提供)

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【人間工学に基づいて設定されたステーション】

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