イスラエルによる中東戦争にアメリカが参戦したことによって、21世紀は「戦争の世紀」となってしまった

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イランなどのホルムズ海峡封鎖能力は持続性がそこまであるとは思えず、中期的には回復してくるだろう。となると、短期には、株価はもう少し大幅下落が続いた後に、少し戻ってくるだろう。

しかし、世界の地政学的情勢は悪化し、一直線に深まっていく。したがって、実体経済はただひたすら悪くなり、株式市場も、楽観するのは明らかな誤りで、世界的な景気悪化、インフレ率高止まり、何よりも軍事費への支出が拡大し、ほかの投資余力が減り、世界は暗くなり、消費も減速、とりわけ高額消費も急減するだろう。

その結果、長期に株価は下落を続けることになる。大暴落ではなく、長期の継続的下落で、明るい未来がまったく見えなくなるから、反転のきっかけもない。どんなにAIが進化しても、株価でグロース株の上値を追うような雰囲気にはならない。なので、大きく下落するだろう。2000年のテックバブル崩壊、01年の同時多発テロ、エンロンショック、このトリプルのときよりも、重く沈鬱な株式市場となるだろう。

自ら孤立する世界に突き進むことはない

欧米有識者の中には、第3次世界大戦だという人もいる(著名エコノミストのジェフリー・サックス・コロンビア大学教授もそれに近い見方)が、そうではなく、あくまで、イスラエルによる中東戦争だ。過去の中東戦争よりも悪いのは、もう世界覇権がないアメリカが、直接参戦したことだ。

イスラエルだけでなく、今後、アメリカは孤立していくだろう。日本は約85兆円のアメリカ投資など放棄するか、少なくとも一時的に停止すべきだ。カナダ、スペイン、フランス、イギリスもアメリカと距離を置きつつある。日本もそうすべきであり、イスラエル、アメリカ、日本が孤立する世界に自ら進むほど愚かなことはない。

今後、中東戦争は世界の紛争を増やすから、世界大戦ではないが、世界的な紛争時代、戦争時代がはっきりと始まったと言えるだろう。1989年の冷戦の終結は10年しか持たず、21世紀は、再び戦争の世紀となってきた。
やはり、この世の(平和な世の中の)終わりなのである(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

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