学校の裁量で授業を増減できる「調整授業時数制度」導入へ、柔軟化は重荷にも?問われるのは組織の成熟度
かつて私が勤務していた千葉大学教育学部附属小学校でも、20分1コマを組み合わせる「モジュール授業」が行われています。
この20分は柔軟な設計ができます。例えば、国語や算数1コマだけを設定して漢字や計算などの基礎学習を継続的に行うことができます。あるいは、図工など準備と片付けに時間のかかる教科では3コマを連続して60分で行うことなどもできます。
学校教育法施行規則で規定されている通り、授業時間は必ずしも45分固定ではなく、40分などにすることも可能です。ただし、1単位時間は45分と定められているので、4時間分の180分を確保するためには、20分モジュールだと9コマ必要になります。あるいは、45分を3つに分けた15分単位でモジュールを組むこともできます。
さらにモジュールは、年間時数が「35で割り切れない」教科・領域でも、細かい単位で微調整しやすいという実務上の利点があります。
もう一つ重要なのは、時間の使い方そのものを見直すことです。
例えば、授業改善のための校内研修を授業時数として扱うことも考えられます。教師が授業を公開し合い、議論しながら授業を改善していく。こうした研修は、子どもの学びに直結する重要な活動です。
これまで学校では、授業と研修は別のものとして扱われることが多くありました。しかし調整授業時数の考え方を使えば、授業改善のための時間を教育課程の中に位置づけることも可能になります。
ただし、研修が「子どもの学びの改善」に直結していること(授業公開・指導案検討・評価の見直しなど)が前提になります。
「余白」とは何か
文科省の示す論点整理では「余白の創出」という言葉が繰り返し示されています。余白とは、単なる時間的ゆとりではありません。制度上の柔軟性を確保することで、「履修のタイミングを調整できる余地」をつくることです。




















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