「映画のジャイアン」に騙される人は判断を誤る…異端投資家が教える"本質を見抜く"減点思考→絶対に120点をつけてはいけない理由
感情や常識に左右されずに、「本当の価値」を見抜く力は、とんでもなく重要である。
だが多くの無能な人は、このデューデリジェンスができない。良い点にばかり注目するため、100点満点のテストで130点をつけてしまう事態になる。物事をジャッジするとき、加点思考で「足し算」を用いてしまうのである。
すると、その人は当然、投資判断を誤ってしまうのである。
そもそも僕の減点思考は、スタート地点が違う。対象が人であれ企業であれ、まずは「100点」であるという前提でスタートするのだ。なぜなら、まだ相手のことを何も知らないからだ。
知らない以上、欠点があるかどうかもわからない。だから、とりあえず「完璧である」という仮のボックスに入れておく。
ここでの「完璧」とは、「能力の欠落がないこと」、そしていつどんなときでも同じパフォーマンスを発揮できる「ムラがないこと」を指す。この100点を基準にして、現実を観察して減点していく。
絶対に「120点」をつけてはいけない
たとえば、あなたは100点満点のテストの採点者だとしよう。そのテストにおいては、どんなに優秀な生徒であっても、100点以上の評価を下すことができない。100点を上限の基準値にして、不正解の数だけ引き算をすれば、事実に基づいた正確な採点ができる。
しかし「加点思考」の人は、100点満点の厳正なるテストで、「この生徒はかわいいから」「この生徒は素直だから」などという感情的理由によって上限オーバーの120点や130点の評価をつけてしまう。これが、「加点思考」が陥る罠なのである。
「自分はそんな無能ではない」と思うかもしれないが、本当にそうだろうか? 株式市場で株価の乱高下が絶えないのは、「加点思考」の無能があまりに多いからである。
たとえば、エヌビディアやテスラの株価は乱高下することが多い。その理由は、この2つの企業は、個人投資家による株式保有率が、その他に比べて圧倒的に高いからである。
無能な個人投資家は、プロの投資家に比べて感情的に運用するため合理的判断ができず、株価の乱高下が激しくなる。彼らはイーロン・マスクやジェンスン・フアンの発言や一挙手一投足に過剰反応して、実際の点数よりも大幅に加点したり、反対に大幅に減点したりしてしまうのだ。





















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