ラピダス「32社が1676億円出資」問われる存在意義━TSMC熊本が3ナノ生産開始で、"国内唯一の最先端工場"の立場はどうなる
そこに、今回の1676億円の民間からの調達が実現した形だ。これまでの支援額と合わせると、調達額は累計で3兆円を超える。
民間32社から集まった1676億円は、単純平均すれば1社あたり約52億円。設立直後の民間大手8社からの出資額が合計73億円で1社あたりおおむね10億円だったことと比べれば、金額は大きく増えた。25年7月に2ナノの試作ウェハーを公開し、「本当にできるのか」という懸念が薄れてきた効果もあるだろう。
出資企業には金融機関や将来の顧客企業に加え、物流やサプライヤーである材料メーカーなど幅広い業種が名を連ねた。個別の出資額について村上CFOは「桁は複数ある」と述べるにとどめた。出資を打診したものの最終的に応じなかった企業も「数社あった」という。
ただ、民間から1676億円を調達したとはいえ、兆円単位で支援を進めてきた政府主導という構図が変わるわけではない。今後の焦点は、31年度までに2兆円以上を目指すとしている民間からの融資だが、こちらも政府による債務保証あってこそだ。
経産省のバックアップ
加えて、今回の出資を集める過程では、経産省によるバックアップもあったようだ。その一端が見えるのは、台湾のファウンドリー大手・TSMC熊本の第2工場をめぐる一連の動きだ。






















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