東洋経済オンラインとは
ライフ #ナース・クライシス

"憧れの職業"に何が起きたか 「看護学校」定員割れの衝撃 「不要論」と「新たなニーズ」の間で揺れる准看護師という存在

8分で読める
看護師の後ろ姿
看護師不足が医療に与える影響は大きい(写真:K+K/PIXTA)

INDEX

2025年の看護師の就業者数は約180万人。医師が約34万人、薬剤師が32万人なので、ほかの医療職より多いものの、看護師の有効求人倍率は2.5倍(2024年度)で、1人の看護師を2つ以上の医療機関が奪い合っている状態です。
加えて、問題が顕在化しつつあるのが「看護師のなり手」不足です。全国の看護学校で学生が集まらない。これまで当たり前に受けてきた医療サービスを、今後は受けられなくなるかもしれません。
看護の世界に何が起こっているのか――。看護ジャーナリストが真相を探ります(「ナースクライシス」は5回の短期連載でお届けします。今回は1回目です)。
【写真を見る】"憧れの職業"に何が起きたか 「看護学校」定員割れの衝撃 「不要論」と「新たなニーズ」の間で揺れる准看護師という存在(3枚)

学生の数は定員の4分の1

2025年5月、衝撃的なニュースが飛び込んできた。

「長野県の医師会立看護学校・准看護学校6校で大幅な定員割れが続き、地域医療を担う看護師を輩出できない」というのだ。報道によると、同校の平均充足率は48%、うち准看護学校2校の充足率は25%。定員の4分の1しか学生がいないということになる。

この問題について看護学校を運営する長野県医師会に尋ねると、担当者は「関東圏でも、桁違いの3300万円もの補助金を各看護学校に交付している。どこも学生の確保に尽力しているが、看護学校も学生が集まらず、厳しい」と、苦しい胸の内を明かした。

学生不足は長野県だけの問題ではなく、埼玉県や熊本県など全国でも同様だ。なぜ学生が集まらないのだろうか。

次ページが続きます:
【「看護師」と「准看護師」の違い】

2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象