大学の看護学部に進む学生が増えたことで、専門学校への進学者は2018年からの5年間で約7000人減少した。
同じ看護師でも、卒業した学校の種別によって基本給が違い、管理職への昇進や専門資格取得などの機会に差がある。このようなキャリア形成の格差も大学を選ぶ理由の1つだと考えられる。
看護師試験の受検者も大幅減
話を准看護師の問題に戻そう。
今回は「准看護師を目指す人が減った」という話題をお伝えしたが、看護師を目指す学生自体も減少傾向にある。看護学校の看護師国家試験の受験者はかなりの減少を見せ、大学看護学部も微減している。
高校生の進路選択として看護師は依然として人気があるものの、少子化などを背景にした学生数の減少は避けて通ることはできない。
昨今、医師不足がクローズアップされがちだ。
だが、実際の医療現場では看護師不足も同様に深刻で、むしろ、医師1人に対して複数の看護師が必要な現代の医療においては、看護師不足が医療に与える影響はより大きいと、筆者は考えている。
高齢者人口がピークを迎える2040年問題まで、残された時間は少ない。今こそ看護師養成制度の抜本的な見直しと、地域医療を支える持続可能な仕組みづくりが求められている。
