「まだできないこと」ではなく、「少しずつできるようになったこと」にスポットライトを当てて言葉にする。通常、子育てでは、できない部分が目立つため、イライラや叱り言葉が連発します。それは減点法と同じで、思考のクセになってしまっています。ですから、あえて意識して加点法で観察してみてください。
こうした一つ一つの選択こそが、数年後「あの時、気づいてよかった」という安堵をもたらすと思います。
親も「未完成」でいい、成長のプロセスを見せて
最後に、最も大切なことをお伝えします。
子育てとは、完璧な人間が未熟な人間を導く作業ではありません。「不完全な親が、子どもと共に成長していくプロセス」そのものです。
親が間違いを認め、反省し、やり直そうとする姿を子どもに見せること。それは「人間は失敗しても、いつでもやり直せるんだ」という、人生において最も価値のある教訓を背中で教えることに他なりません。
「昨日より、今日の自分の方が少しだけ穏やかになれた」
「先週は10回怒鳴ったけれど、今週は7回で済んだ」
そんな微細な変化を、どうか自分自身で認めてあげてください。それが親自身の自己肯定感を育み、結果として子どもへの優しさとなって還元されます。
「『あの時こうしていれば』の“あの時”は『今』のこと」
と思い、今を変えていきましょう。過去はもうどうでもいいです。未来の自分が「ありがとう」と微笑んでくれるような選択を、今この瞬間から始めてみてください。
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