採用で「メールよりも電話を使う」グーグルの秘密 1分にも満たない時間の使い方が印象を左右する

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その不安を抱かせないよう、グーグルのリクルーターは候補者へのこまめな連絡を徹底していました。その徹底ぶりを表す言葉が「ノー・アップデート・アップデート」です。

今週の採用における進捗(アップデート)はありません――つまり、「アップデートがない」ことも連絡を入れることで「アップデート」するのです!

「あなたに次のステップに進んでもらうかどうか、面接官が出張中でフィードバックが得られていないので、面接の結果はまだ決定していません。待たせてしまって申し訳ないけど、来週には何かしらの動きがあると思うから、来週の水曜日にまた連絡させてください」

1分に満たない時間が、人の安心感を満たす

この1分にも満たない電話を入れるだけで、候補者は自分が採用プロセスにおいてどんな状況にあり、どんな理由で遅れているかを理解します。そして「自分は尊重されているんだ」「グーグルに真剣に検討してもらっているんだ」という気持ちになり、安心感を得られるのです。

「2ウェイコミュニケーション」に「ノー・アップデート・アップデート」。ここで紹介した施策はどれもきわめて地味で、シンプルで、アナログで、費用がかからず、かつ今日にでもできることばかりです。「あのグーグルでも、やっていることは意外と地道な努力なんだ……」との感想を抱いた方もいるでしょう。

でも、それでいながら、候補者にいい体験を確実に提供でき、採用プロセスにおける満足度を高めることができる。その点において、「体験」とは採用競争力を高める「コスパ」のいいアプローチなのです。やらない手はないのではないでしょうか。

小川高子 パナリット・グループ株式会社 代表取締役CEO

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おがわ・たかこ / Takako Ogawa

ワークスアプリケーションズ人事部採用チームを経て、グーグル・ジャパンに入社。採用・人材開発業務に従事し、2014年に同社内にてイノベーションアワードを受賞。2015年よりGoogle米国本社人事戦略室にてシニアプロジェクトマネジャーとして、全社的な人事戦略および制度改革を推進。
技術職向け面接DXプロジェクトや、グローバル全社を対象としたJob Analysis、社員同士の学習を促進するpeer to peerラーニングプログラムの立ち上げなどに携わり、人事業務の効率化と成果向上に大きく貢献した。
Googleで実践されていた「データに基づく戦略的で質の高い人事」を、特別な企業だけでなく日本企業のあたりまえにしたいとの思いから、2019年にPanalyt Pte. Ltd.へ共同創業者として参画。同年、パナリット日本法人を設立。2023年よりグループ代表を務める。

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