その不安を抱かせないよう、グーグルのリクルーターは候補者へのこまめな連絡を徹底していました。その徹底ぶりを表す言葉が「ノー・アップデート・アップデート」です。
今週の採用における進捗(アップデート)はありません――つまり、「アップデートがない」ことも連絡を入れることで「アップデート」するのです!
「あなたに次のステップに進んでもらうかどうか、面接官が出張中でフィードバックが得られていないので、面接の結果はまだ決定していません。待たせてしまって申し訳ないけど、来週には何かしらの動きがあると思うから、来週の水曜日にまた連絡させてください」
1分に満たない時間が、人の安心感を満たす
この1分にも満たない電話を入れるだけで、候補者は自分が採用プロセスにおいてどんな状況にあり、どんな理由で遅れているかを理解します。そして「自分は尊重されているんだ」「グーグルに真剣に検討してもらっているんだ」という気持ちになり、安心感を得られるのです。
「2ウェイコミュニケーション」に「ノー・アップデート・アップデート」。ここで紹介した施策はどれもきわめて地味で、シンプルで、アナログで、費用がかからず、かつ今日にでもできることばかりです。「あのグーグルでも、やっていることは意外と地道な努力なんだ……」との感想を抱いた方もいるでしょう。
でも、それでいながら、候補者にいい体験を確実に提供でき、採用プロセスにおける満足度を高めることができる。その点において、「体験」とは採用競争力を高める「コスパ」のいいアプローチなのです。やらない手はないのではないでしょうか。
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