事実、当時の採用のグローバルトップは「効果」「効率」に比べて明らかに「体験」を軽視していました。フルーツパフェの上に乗った“お飾りのさくらんぼ”のように「ナイス・トゥ・ハブ(あるに越したことはないけどね)」と公言していたのです。
「コミュニケーションのプロ」の上司の一言
そんな「体験」のプロジェクトを任された私に対して、当時の上司は次のように言ってくれました。
「グーグルにはたくさんの人が受けに来てくれるけど、その大多数は残念ながら採用されないよね。でも、その不採用になった人は、一方ではグーグルのユーザーでもあるわけじゃない? この満足度が低い状況を放置しておくのって、やっぱりよくないことだよね?」
その上司は、インターナルコミュニケーション(社内広報)のマネジャーも務める、いわばコミュニケーションのプロ。彼女の言葉に「確かにそうだな」と共感した私は、まず過去の候補者アンケートの結果を調べてみることに。すると案の定、満足度のスコアは非常に低いものでした。
かつてグーグル・ジャパン時代に採用に関わった社員にもヒアリングをしてみました。すると、どの社員も口々に不満を述べます。
「今だから言えるけど、グーグルの採用プロセスはひどかったよ。内定の連絡を受けるまで6カ月もかかったんだから」
「面接が進んでいたポジションが途中でクローズして、忘れた頃に別のポジションでオファーの連絡があって……たらい回しにされて、いつ決まるのか正直イライラしていましたね」





















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