「あまりにひどい」「漫画家が次々作品を引き上げ…」 小学館「マンガワン」が未成年に性加害の原作者を再起用…事態悪化をまねいた"本当の罪"

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具体的には下記の3点が大きかったと言えるだろう。

1. 過去に逮捕されていた漫画家のペンネームを変えて再起用した
2. 被害女性との示談交渉に編集者が関与した
3. 疑惑が浮上した段階で十分な対応、説明を行わなかった

漫画家が不祥事を起こした事例は過去にいくつもある。

類似の事案では、2020年に『アクタージュ act-age』原作者の未成年への強制わいせつで逮捕された事件がある。

これを受けて、集英社は『週刊少年ジャンプ』での連載を打ち切りとし、既刊単行本の出荷停止・回収を行った。

ほかには、02年に『世紀末リーダー伝たけし!』作者が児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕されるという事件(当時、『週刊少年ジャンプ』に連載)、17年に『るろうに剣心』作者の児童ポルノ所持が発覚するという事案があった(当時、集英社『ジャンプSQ.』に連載)。

これらのケースでは、一定の謹慎期間を経て作者活動を再開している。

不祥事を起こした漫画家を再起用すること自体に問題があるわけではないが、起こした不祥事の内容によって判断が下されるべきであるし、何よりも読者に受け入れられるかが重要になる。

今回は、未成年者に対するかなり深刻な性加害行為があったことが判明しているが、その問題行為を隠し、ペンネームを変えて短期間で再起用している。隠蔽行為を行ったと見られてもやむをえないし、読者に対しても裏切り行為だと言えるだろう。

小学館
小学館が掲載したお詫び文(画像:小学館の公式サイトより)

初動対応のミスも目立っている

事態をさらに深刻にしているのが、原作者と被害者との間の示談交渉に担当編集者が加わっていたとされることだ。

編集者が被害女性に対して、連載再開の中止要求を撤回すること、事件について口外しないよう求める和解条件の公正証書の作成を提案していたことなどが報道されている。

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