「敗北確率75%」に挑む"トランプ政権の正念場" ベネズエラ攻撃、グリーンランド領有の背後に渦巻く「トランプの思惑」とは
また、領土の買収を行った大統領たちの業績も「レガシー」としてとらえられています。「アメリカをもう一度偉大にする」というトランプが、中間選挙前にこうした「レガシー」を利用したいという考えになることもうなずけます。
また、アメリカ大統領としてのレガシーのひとつに、ノーベル平和賞の受賞があります。トランプはノーベル平和賞を受賞することで、かつて在任中に受賞したセオドア=ローズヴェルトやウィルソンと肩を並べ、オバマを超える存在になれると考え、意欲を見せていました。
しかし、その望みが薄いとみると、今度はイランの攻撃に踏み切り、イランの体制転換を求めることで別のレガシーをつくろうとしています。
中間選挙後のアメリカのゆくえ
ただ、こうした「レガシー」を求めるトランプの姿勢とは裏腹に、中間選挙の先行きはやや厳しい状況です。現在、上下院ともに共和党が多数派の状況ですが、その状況の中でも上院で予算案が可決せず、昨年の10月から11月にかけて、長期にわたる政府の閉鎖が発生しました。
中間選挙で上下院のどちらかを失ってしまえば、このような停滞は頻繁に発生することとなるでしょう。しかし、トランプはそれを「意に介さず」に現状維持的な政策をとらず、その結果発生した停滞を民主党の責任だとして批判の材料とするに違いありません。結局は連邦裁判所にもちこまれますが、そのプロセスをたどる間にも多くの時間を費やしてしまいます。
トランプがいくつもの種をまいた不安定な世界情勢の中、当のトランプ政権が停滞や空転をするということにより、世界の安定性がさらに失われることも考えられます。そして、世界の人々の関心はほどなく始まる次の大統領選で、候補者たちがどのような方針を打ち出すかということに向かうことになるのです。
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