「敗北確率75%」に挑む"トランプ政権の正念場" ベネズエラ攻撃、グリーンランド領有の背後に渦巻く「トランプの思惑」とは
これも、アメリカの歴史をひもとくと、「降ってわいたような話」ではなく、アメリカの歴史自体が、領土の買収による拡大を繰り返してきたということがわかります。
独立の「レジェンド」のひとりである第3代大統領ジェファソンの、大統領時代の最大の業績とされるのが、1803年のルイジアナの買収です。
ミシシッピ川河口の都市であるニューオーリンズの買収をフランスのナポレオンにもちかけたところ、ナポレオンはニューオーリンズだけでなく、ルイジアナ全体の売却をもちかけたのです。この交渉により獲得した領土は現在のアメリカ合衆国の4分の1に迫る広大なものであり、ルイジアナの併合でアメリカは大陸国家への道を大きく踏み出すことになりました。
その後も第5代大統領モンローによるスペインからのフロリダ買収、第17代ジョンソン大統領時代の国務長官によるロシアからのアラスカの買収など、アメリカの領土は買収によって拡大していきました。
「大英断」だとたたえられたアラスカの買収
アラスカの買収のときは、寒冷で利用価値が乏しいとされていたアラスカの購入費用が無駄遣いだという批判がありましたが、アラスカはのちに資源的にも、戦略的にも重要な地となり、当時の国務長官の判断は「大英断」だとたたえられています。
20世紀に入ってからも、アメリカはカリブ海のヴァージン諸島を購入することに成功しています。これは第28代大統領のウィルソンの時で、なんと、この時の交渉相手がデンマークだったのです。
ですから、デンマークへの領土交渉は今に始まったことではなく、アメリカにとっては成功例のひとつとしてとらえられているのです(第2次世界大戦後のトルーマン政権はデンマークに1億ドルでのグリーンランドの購入をもちかけており、グリーンランドの購入交渉も、今に始まったことではありません)。
こうした、モンロー主義や領土の買収は多くのアメリカ国民にとってはアメリカを大国の地位に押し上げてきた「レガシー」だと認識されています。「こん棒外交」を掲げ、モンロー主義を一歩進めたセオドア=ローズヴェルトは、ラシュモア山に彫られた4人のレジェンド大統領のひとりです。




















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