職を失った男の常軌を逸した行動…韓国の怪作映画『しあわせな選択』、世界を魅了する「狂気」の正体
20年の『第92回アカデミー賞』で、『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)が外国映画で初めて作品賞を受賞し、アジア映画の歴史を変えたが、本作はそれ以来の韓国映画の注目作になっている。
常軌を逸した狂気が家族を巻き込む
今作の原作は、米作家ドナルド・E・ウェストレイクの小説『斧』。平凡なビジネスマンの心の奥に潜む狂気と、それが強烈な暴力となってあぶり出される様を描くミステリーの名作だ。
パク・チャヌク監督が強い関心を抱くのも納得の戦慄の物語であり、彼特有のストーリーテリングによって映像化された本作は、とんでもない怪作に仕上がっている。
映画版の舞台は現代の韓国。主人公は外資の製紙会社で25年間、堅実に仕事をしてきたビジネスマン。郊外に大きな家を持ち、2人の子ども、2匹の犬と過ごす理想的な暮らしを実現させ、“すべてを叶えた”人生を自負している。
しかし、会社から突然解雇されたことで、すべてが変わる。それまで必死に築いてきた生活も、その先の未来も一瞬にして崩壊した彼は、再就職を目指すも不況下の現実は厳しく、次第に追い込まれていく。





















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