安定した仕事を捨て"勝負"の世界へ——36歳「麻雀プロ」女性の恋と仕事。「ひとり暮らし、最高」に秘めた"想い"

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「彼に関して、他に嫌なことはなかったんです。でもやり直すのも、難しい。たとえれば、昔好きだった味がもう好きじゃなくて、一生食べられなくなるーーそんなことって、あるじゃないですか」

「食べ飽きてしまった」みたいなことだろうか。その理由として、一緒に暮らしたことは関係があるのかと問うと「どうだろう。この前別れた彼は、別々に暮らしていたけれどセックスレスになっちゃったからなあ」とのこと。

ベッド
ベッドの枕元には気に入っているワニのキャラクターの、ぬいぐるみコレクション(撮影:今井 康一)

いまの彼女の生活は、“隙間”がない。平日は雀荘でマネージャー業務をこなし、週末は大会に呼ばれ、空いた時間は配信や企画づくりに費やす。

「やりたいことは、無限にあるんです」と目を輝かせる。

子どもについてはどう考えているのかと聞くと、少し間を置いたあとで、「いまの自分の時間の使い方を考えると、いらないかなって思います。子ども嫌いとかでは、全然ないんですけど」と言った。言葉に迷いは見えず、自分の生活を見据えた末の判断のようだった。

ひとり暮らしは最高。でも、愛も欲しい。

飯盛さんはひとり暮らしを楽しんでいる。

「傍から見たら、ベッドでゴロゴロしてるだけなんですけど、空想してる時間がすごく大事。それって人が一緒にいると、できないんですよね。だから、ひとり暮らしは最高です」

彼女はいつも未来の計画で頭がフル回転している。夜中にアイデアが浮かんだらすぐにメモを取り、配信の構成を考える。イベントの企画書を練り、グッズをデザインする。自分のリズムを守れるか、感覚を鈍らせずにいられるかどうかは、彼女にとって最重要事項だ。だからこそ、家事も苦手な部分はアウトソーシングし、自分の時間を確保する。

そんな意志の強い生き方は、誰かと共に歩む暮らしと、少しだけ相容れないのかもしれない。

「自分も相手も大事にできて、それがずっと続くような関係が理想。でも、なかなか難しいですね。それがうまくできるのが、相性ってことなのかな」

尊敬できて、刺激があって、自分も頑張りたくなるような人。そして相手も自分に対して、同じように感じてくれたら最高だ。しかしそういう関係性を維持しているカップルは、この世界にどれだけいるのだろう。

内面的な事実は統計では測れないが、もしかしたらそんなに多くないのではないか。だからこそ、理想なのだけれど。

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